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データベーススペシャリスト平成25年春期 午前Ⅱ 問9
問9
トランザクションの隔離性水準のうち,次の(1),(2)に該当するSQLの指定はどれか。
- 対象の表のダーティリードは回避できる。
- 一つのトランザクション中で,対象の表のある行を2回以上参照する場合,1回目の読込みの列値と2回目以降の読込みの列値が同じであることが保証されない。
- READ COMMITTED
- READ UNCOMMITTED
- REPEATABLE READ
- SERIALIZABLE
- [出題歴]
- データベース R3秋期 問7
- データベース H31春期 問9
分類
テクノロジ系 » データベース » トランザクション処理
正解
ア
解説
隔離性水準とは、トランザクションに指定できる直列化制約の度合いで、隔離性の低い順に「READ UNCOMMITTED」「READ COMMITTED」「REPEATABLE READ」そして「SERIALIZABLE」の4種類があります。
これらはSQLの"SET TRANSACTION"文に記述され、トランザクションを同時実行したことで発生する異常のうち、どのレベルまでを許容するかを指定するものです。4つの中では以下に示すようにSERIALIZABLEが最も安全ですが、堅牢性と引き換えに処理効率が悪くなります。一般的なDBMSでは「READ COMMITTED」がデフォルトになっています。
トランザクションの同時実行が原因で生じる3つの異常と、隔離性水準ごとの許容レベルをまとめると次のようになります。
これらはSQLの"SET TRANSACTION"文に記述され、トランザクションを同時実行したことで発生する異常のうち、どのレベルまでを許容するかを指定するものです。4つの中では以下に示すようにSERIALIZABLEが最も安全ですが、堅牢性と引き換えに処理効率が悪くなります。一般的なDBMSでは「READ COMMITTED」がデフォルトになっています。
トランザクションの同時実行が原因で生じる3つの異常と、隔離性水準ごとの許容レベルをまとめると次のようになります。
- ダーティリード(汚読)
- 他のトランザクションが更新したコミット前の値(ダーティデータ)を読み、その後更新処理を行ったトランザクションがロールバックされると、存在しない値を読み込んだことになってしまう異常
- ノンリピータブルリード(再現不可能な読み)
- 同じトランザクションで複数回の読込みを行ったとき、読込む度に値が変わってしまう異常。2回の読込みの間に、別のトランザクションがそのデータを更新したことが原因で発生する。
- ファントムリード(幽霊)
- 同じトランザクションで複数回の読込みを行ったとき、前回は存在しなかった行が現れる異常。2回の読込みの間に、別のトランザクションがテーブルに行を挿入したことが原因で発生する。