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データベーススペシャリスト平成31年春期 午前Ⅱ 問8
問8
第3正規形において存在する可能性のある関数従属はどれか。
- 候補キーから繰返し属性への関数従属
- 候補キーの真部分集合から他の候補キーの真部分集合への関数従属
- 候補キーの真部分集合から非キー属性への関数従属
- 非キー属性から他の非キー属性への関数従属
- [出題歴]
- データベース H26春期 問6
分類
テクノロジ系 » データベース » データベース設計
正解
イ
解説
関係データベースの正規化は次のように段階的に行います。
- 第1正規化
- 繰り返し項目をなくす。
- 第2正規化
- 主キーの一部によって一意に決まる項目を別表に移す。
- 第3正規化
- 主キー以外の項目(非キー属性)によって一意に決まる項目を別表に移す。
- ボイスコッド正規化
- 非キー属性からキー属性の一部への関係従属性を別表に移す。ボイスコッド正規形では第3正規形までの関数従属性が保たれない。
- 第4正規化
- 3つ以上の属性を組み合わせた複合主キーのみから成る表で2つ以上の多値従属性がある場合、これを別表に移す。
- 第5正規化
- n個(n≧3)の属性を組み合わせた複合主キー属性のみから成る表で、情報無損失のままn個の表に分解する。第5正規形では第4正規形までの多値従属性が保たれない。
- 繰返し属性は、非正規形から第1正規形への変換で排除されます。
- 正しい。第3正規形では、主キー以外の候補キーの一部から主キー属性の一部への関数従属が残されています。上記の例で言えば、ボイスコッド正規形にする前の表の{先生}→{講座}がこれに当たります。
- キー属性の一部から非キー属性への関数従属性は、第1正規形から第2正規形への変換で排除されます。
- 非キー属性から他の非キー属性への関数従属性は、第2正規形から第3正規形への変換で排除されます。