データベーススペシャリスト平成26年春期 午前Ⅰ 問10

問10

トランザクションの原子性(atomicity)の説明として,適切なものはどれか。
  • データの物理的格納場所やアプリケーションプログラムの実行場所を意識することなくトランザクション処理が行える。
  • トランザクションが完了したときの状態は,処理済みか未処理のどちらかしかない。
  • トランザクション処理においてデータベースの一貫性が保てる。
  • 複数のトランザクションを同時に処理した場合でも,個々の処理結果は正しい。
  • [出典]
  • 応用情報技術者
    平成26年春期 問30と同題

分類

テクノロジ系 » データベース » トランザクション処理

正解

解説

データベースのトランザクション処理には、4つの必要不可欠な特性(原子性・一貫性・独立性・永続性)があり、これらはまとめてACID特性と呼ばれます。ACID特性は、データの一貫性と信頼性を確保するためのものであり、DBMSによって提供されます。各特性の意味は以下のとおりです。
原子性(Atomicity)
トランザクション内の処理がすべて実行されるか、または全く実行されないことを保証する特性。トランザクションはコミットまたはロールバックのいずれかで終了することで確保する
一貫性(Consistency)
トランザクションによりデータの矛盾が生じないこと。常にデータベースの整合性が保たれていることを保証する特性。データ型や制約によって確保する
独立性(Isolation)
複数のトランザクションを並列に実行した場合と、順番に実行した場合の結果が等しくなることを保証する特性。ロックやスケジューリングによって確保する。隔離性と呼ばれることもある
永続性(Durability)
正常終了したトランザクションの結果は、それ以後システムに障害が発生しても失われないことを保証する特性。トランザクションログによって確保する。耐久性と呼ばれることもある
  • 分散データベースにおける、資源位置に対する透過性に関する説明です。
  • 正しい。原子性は、トランザクションが原子のように不可分であることを保証する特性です。トランザクションは部分的に実行されることはなく、すべての操作が完了するか、すべての操作が元に戻るかのどちらかで終了します。
  • 一貫性(Consistency)の説明です。
  • 独立性(Isolation)の説明です。
© 2016-2024 データベーススペシャリストドットコム All Rights Reserved.

Pagetop