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データベーススペシャリスト平成24年春期 午前Ⅱ 問18
問18
関係データベースにおいて,タプル数nの表二つに対する結合操作を入れ子ループ法によって実行する場合の計算量は幾らか。
- 2n
- log n
- n2
- n log n
- [出題歴]
- データベース R3秋期 問15
- データベース H14春期 問43
- データベース H27春期 問17
- データベース H29春期 問19
- データベース H31春期 問16
分類
テクノロジ系 » データベース » データ操作
正解
ウ
解説
入れ子ループ法(ネストループ法)は、2つの表に含まれる行を1つずつ比較しながら結合を行っていく手法です。入れ子ループ法の処理の流れは以下のプログラムで表すことができます。
したがって「ウ」が正解です。
〔入れ子ループ法による表Rと表Sの結合処理〕
for (t in R)
for (t' in S)
if (t['A'] == t'['A'])
結合(t, t');
end
end
このプログラムを走らせると、R表の1行目に対してS表の全件を比較、R行の2行目に対してS表の全件を比較、…、R行のn行目に対してS表の全件を比較というように処理が行われていきます。for (t in R)
for (t' in S)
if (t['A'] == t'['A'])
結合(t, t');
end
end
〔入れ子ループ法の流れ〕
R表の1行目とS表の1行目を比較する
R表の1行目とS表の2行目を比較する
:
R表の1行目とS表のn行目を比較する
R表の2行目とS表の1行目を比較する
R表の2行目とS表の2行目を比較する
:
R表の2行目とS表のn行目を比較する
:
:
R表のn行目とS表の1行目を比較する
R表のn行目とS表の2行目を比較する
:
R表のn行目とS表のn行目を比較する
入れ子ループ法における比較回数はR表のタプル数(行数)とS表のタプル数の積になるため、2つの表に存在するタプルがともにn個であれば、計算量は「n×n=n2回」に比例することになります。R表の1行目とS表の1行目を比較する
R表の1行目とS表の2行目を比較する
:
R表の1行目とS表のn行目を比較する
R表の2行目とS表の1行目を比較する
R表の2行目とS表の2行目を比較する
:
R表の2行目とS表のn行目を比較する
:
:
R表のn行目とS表の1行目を比較する
R表のn行目とS表の2行目を比較する
:
R表のn行目とS表のn行目を比較する
したがって「ウ」が正解です。