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データベーススペシャリスト平成23年特別 午前Ⅱ 問20
問20
分散データベースにおける"複製に対する透過性"の説明として,適切なものはどれか。
- それぞれのサーバのDBMSが異種であっても,プログラムはDBMSの相違を意識する必要がない。
- 一つの表が複数のサーバに分割されて配置されていても,プログラムは分割された配置を意識する必要がない。
- 表が別のサーバに移動されても,プログラムは表が配置されたサーバを意識する必要がない。
- 複数のサーバに一つの表が重複して存在しても,プログラムは表の重複を意識する必要がない。
分類
テクノロジ系 » データベース » データベース応用
正解
エ
解説
分散データベースシステムは、地理的に離れた場所にある複数のデータベースを論理的にまとめて1つのデータベースとしてアクセスできるようにしたものです。分散データベースを利用する際に、データベースが複数の場所に離れていることを意識せずに利用するために求められる性質を「透過性」といい、次の6つの種類があります。
- 位置に対する透過性(location transparency)
- 利用者はそれが配置されている位置を意識せずにデータベースを利用できること
- 移動に対する透過性(migration transparency)
- データの格納サイトが変更されても、利用者のアプリケーションや操作方法に影響がないこと
- 分割に対する透過性(fragmentation transparency)
- 一つの表が複数のサイトに分割されて格納されていても、利用者はそれを意識せずに利用できること
- 複製に対する透過性(replication transparency)
- 同一のデータが複数のサイトに格納されていても、利用者はそれを意識せずに利用できること
- 障害に対する透過性(failure transparency)
- あるサイトで障害が発生しても、利用者はそれを意識することなく利用できること
- データモデルに対する透過性(data model transparency)
- 各サイトのDBMSが扱うデータモデルが異なっていても、利用者はそれを意識することなく利用できること
- データモデルに対する透過性の説明です。
- 分割に対する透過性の説明です。
- 移動に対する透過性の説明です。
- 正しい。複製に対する透過性の説明です。