平成26年春期試験問題 午前Ⅰ 問6

OSのプロセス制御におけるプリエンプティブ方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。

  • 各プロセスがシステム資源を自主管理できるので,マルチプログラミングに向いている。
  • ノンプリエンプティブ方式に比べて,コンテキスト切替えのためのオーバーヘッドが小さい。
  • ノンプリエンプティブ方式に比べて,特定のプロセスがプロセッサを独占することが多い。
  • プリエンプティブ方式を実現するには,OSがプロセスを強制的に切り替えて実行する機構が必要になる。
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分野:テクノロジ系
中分類:ソフトウェア
小分類:オペレーティングシステム
解説
「プリエンプティブ」と「ノンプリエンプティブ」は、どちらも複数のタスクを並行して処理を進めるマルチタスクOSにおいて、タスクの切り替えがどのように制御されるかを示したものです。
プリエンプティブ
OSがCPUやシステム資源を管理し、CPU使用時間や優先度などによりタスクの状態に切り替える方式
OSの判断でタスクが切り替わる
ノンプリエンプティブ
タスクの切替をプログラム自身に任せる方式で、プログラムが自発的にCPUを開放した時点で他タスクの実行が開始される
プログラムの判断でタスクが切り替わる
  • プリエンプティブ方式では、システム資源はOSが管理します。
  • プリエンプティブ方式ではプロセスの切替えが頻繁に起こるので、コンテキスト切替え(複数のタスクを実行するときに、PSW(Program Status Word)や主記憶アドレス空間の内容をタスクごとに切り替る操作)のオーバーヘッドは大きくなります。
  • 実行中のプロセスが処理途中であってもOSが強制的に切替えを行うので、特定のプロセスがプロセッサを独占することは少なくなります。
  • 正しい。プリエンプティブ方式では、プログラムの動作によらず、OSが強制的にプロセスを切り替える仕組みが必要となります。

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