令和6年秋期試験問題 午前Ⅱ 問4

転置インデックスに関する記述として,適切なものはどれか。

  • SQL関数を評価した結果の値をインデックスとして使用する。
  • 最上位のノードから,実データへのポインタを格納したリーフノードへと至るポインタをインデックスとして使用する。
  • テキストに含まれる単語に対して,その単語を含むテキストへのポインタをインデックスとして使用する。
  • ヒープ領域を使用せずに実データを物理的に並べ替えたデータをインデックスとして使用する。
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分野 :テクノロジ系
中分類:データベース
小分類:トランザクション処理
解説
転置インデックスは、テキスト検索エンジンや全文検索を行うシステムで使用されるインデックス構造の一つです。単語をキーとして、各単語がどの文書に含まれているかをの情報を保持するため、高速な単語検索が可能になります。

例として、次の3つの文書の転置インデックスを作ることを考えます。
  • 文書1 - cat eats fish
  • 文書2 - dog eats bone
  • 文書3 - cat and dog
テキストデータをトークンに分割し、各単語がどの文章に登場したかを記録したものが転置インデックスです(出現位置は考慮しない簡易的な例示です)。
cat : [1, 3]
eats : [1, 2]
fish : [1]
dog : [2, 3]
and : [3]
bone : [2]
利用者が「cat」で検索した場合、インデックスcatを参照することで該当するのは文書1と文書3とわかります。また「dog cat」と検索した場合、cat and dogの演算により文書3が該当することがわかります。このように全文検索を効率的に行うために使用されるのが転置インデックスです。
  • 関数インデックスの説明です。
  • B+木インデックスの説明です。転置インデックスは木構造ではありません。
  • 正しい。転置インデックスの説明です。
  • 非クラスタ化インデックスの説明です。

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