分野：テクノロジ系
中分類：データベース
小分類：トランザクション処理

a.トランザクション障害

計算途中や入出力の処理中のエラーでトランザクションが異常終了することです。この場合、メモリ上のデータベースバッファは残っており、コミットされたトランザクションや実行中のトランザクションには影響がないため、障害が発生したトランザクションだけをロールバックすることにより回復を行います。

b.システム障害

DBMSやOS、または電源等のハードウェアの異常でシステムを再起動しなければならない状態になることです。この場合、メモリ上のデータベースバッファが消えているため、障害前にコミットされていたトランザクションはログを使用してロールフォワードし、障害時に実行途中だったトランザクションはロールバックすることにより回復を行います。

c.媒体障害

ディスク等の2次記憶装置が使えなくなってしまう状態になることです。この場合、バックアップからディスク内容を復元し、バックアップ時点から障害発生までにコミットされたすべてトランザクションについて、ログを使用してロールフォワードを行います。バックアップの適用により実行途中だったトランザクションはなかったことにされるため、ロールバックは不要です。

適用すべき回復方法は、トランザクション障害＝ロールバック、システム障害＝ロールバック＋ロールフォワード、媒体障害＝ロールフォワード、なので「イ」の組合せが適切です。