令和4年秋期試験問題 午前Ⅱ 問15
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トランザクションのACID特性のうち,原子性(atomicity)の記述として,適切なものはどれか。
- データベースの内容が矛盾しない状態であること
- トランザクションが正常終了すると,障害が発生しても更新結果はデータベースから消失しないこと
- トランザクションの処理が全て実行されるか,全く実行されないかのいずれかで終了すること
- 複数のトランザクションを同時に実行した場合と,順番に実行した場合の処理結果が一致すること
正解 ウ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:データベース
小分類:トランザクション処理
中分類:データベース
小分類:トランザクション処理
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解説
データベースのトランザクション処理には、4つの必要不可欠な特性(原子性・一貫性・独立性・永続性)があり、これらはまとめてACID特性と呼ばれます。ACID特性は、データの一貫性と信頼性を確保するためのものであり、DBMSによって提供されます。各特性の意味は以下のとおりです。
- 原子性(Atomicity)
- トランザクション内の処理がすべて実行されるか、または全く実行されないことを保証する特性。トランザクションはコミットまたはロールバックのいずれかで終了することで確保する
- 一貫性(Consistency)
- トランザクションによりデータの矛盾が生じないこと。常にデータベースの整合性が保たれていることを保証する特性。データ型や制約によって確保する
- 独立性(Isolation)
- 複数のトランザクションを並列に実行した場合と、順番に実行した場合の結果が等しくなることを保証する特性。ロックやスケジューリングによって確保する。隔離性と呼ばれることもある
- 永続性(Durability)
- 正常終了したトランザクションの結果は、それ以後システムに障害が発生しても失われないことを保証する特性。トランザクションログによって確保する。耐久性と呼ばれることもある
- 一貫性の説明です。
- 永続性の説明です。
- 正しい。原子性は、トランザクションが原子のように不可分であることを保証する特性です。トランザクションは部分的に実行されることはなく、すべての操作が完了するか、すべての操作が元に戻るかのどちらかで終了します。
- 独立性の説明です。
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